延命山大聖寺大秘殿(愛知県蒲郡市)

ネットで見つけた、とある場所に行ってみたくて蒲郡にやってきました。
予想以上に濃い旅になりましたので、分けて投稿します。
蒲郡は海辺の町で、景勝地としても有名なところです。
かつて多くの文化人たちが愛した町なんだとか。

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「蒲郡なんてもうだめだよ、競艇しかない。」
なんて地元の方はおっしゃったのですが、いえいえ、蒲郡にはものすごいところがあります。
その名も「延命山大聖寺大秘殿」。
字面からなんとなくわかるとおり、秘仏寺であります。
山の上にあるこのお寺、外から入り口だけ見ても異様な雰囲気が漂いまくってます。

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入り口脇にはモダンな十二支菩薩たち。
このほかにも中国やインドネシアなどオリエンタル色の強い神仏像が並んでいます。

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このお寺がすごいのはただ秘仏を祀っているだけではありません。
「大洞窟延命十界めぐり」という怪しげな洞窟があるんです!
今回の旅は同行者がいたのですが、ここは本当に一人じゃなくて良かった!
そんな大洞窟延命十界めぐり、さっそくご覧ください。

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洞窟内はあちこちに仏像や仏壁画が安置してあります。

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しかしこんな調子で暗い洞窟が続く様子は、ありがたみよりだんだん恐怖を感じてきます…。

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ギャー!でた!!なぜか流血している像!!刺抜地蔵…らしい!地獄界などは表現が非常に生々しいです。

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菩薩像の並ぶ通路には丁寧に椅子が置かれていますが、ゆっくり長居する気には全くなれません!ここのBGMはもちろんお経です。

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キャッ!秘仏を祀っているお寺だからか、こんなセクシーな仏像もたくさんあります。バラナシ寺院とあるのでインドからやってきたようです。

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そして…性器もご神体として祀られています。なんというか、辺りににょきにょき生えてます。

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男性があれば女性も…。画像では見えませんが、こちらの「穴」にはお賽銭が詰まっています。

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こちらは48個の体位のレリーフ。一体一体が神様として安置されています。
こういう体位ものに弱い(笑)

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こんなところでもうわたしのカメラは電池切れ気味!新しいバッテリー買ったほうがいいかな…。でももうすぐ出口のようです。最後に姿を現したのはお料理の神様磐鹿六雁命(いわかむつかりのみこと)。縦10メートル、横8メートルの大画像は間近に見るので大迫力。

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ここで大洞窟は終了!洞窟を出ると本堂につながっていて、秘仏大楽乗観世音菩薩を拝することができました。チベット・ラマ教の観音様で、なんともセクシーな腰つきです。パンフレットによると日本でラマ教の仏様が祀られているのはここだけ!とのこと。いいものを見れました。脇侍の2体も女性の仏像で、女性の願いを叶えてくれるそうですよ!

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実はこの大秘殿、三谷温泉という温泉街の中にあるお寺なんです。
だからちょっと秘宝館的な要素が強かったわけですね。
本堂から出ると受付のおばちゃんが、2人で回し飲みしてくださいと土鍋くらいはある大きな茶碗にお茶を点ててくれました。
お茶とストーブであったまりながら、次の目的地へ向けてしばし休憩です。


旅行日:2010年1月10日
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# by haruka9blog | 2010-02-02 21:18 | フィールドワーク

島に溶け込む現代アート 直島(香川県直島町)

京都から18きっぷで行く旅記録、第1回は香川県直島町。
もともと美術が好きで展覧会を観たりしていく中で、段々とわたしたちと同じ時間を生きる現代アーティストにも興味を持ちはじめました。
直島といえば日本でも最高の現代アートコレクションを持つ島!
ぜひ訪れてみたい場所でした。

直島は岡山県と香川県の間、瀬戸内海に浮かぶ小さな島です。
この島は安藤忠雄設計の地中美術館をはじめ、島を舞台に数々のアートワークを行っています。
岡山の宇野港からフェリーで20分。直島までの道のりも期待感を高めてくれます。
ワクワク!

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直島が近づいてくるとだんだん落ち着かなくなります(笑)。
直島の宮浦港に到着して、まず出迎えてくれるのは「海の駅なおしま」。
棒の上に板が乗っかったようなこの建物は、妹島和世と西沢立衛のユニットSANAAによるものです。
SANAAは金沢21世紀美術館の設計などでもよく知られていますね。

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この海の駅で町の地図などゲットしておきます。
フェリーの時刻表も載っているのでしっかり確認してから探索開始!
直島は歩いても回れるし、レンタサイクルも利用できます。
ただし自転車は坂道が多いので注意!
そして道案内があまりない!
わたしは地元の方に呆れられるくらい超迷った!!

まずは家プロジェクトから回っていきます。家プロジェクトは、もともとあった古い建物を利用して建物まるごとアート作品にしてしまったものです。家プロジェクトは全部で7ヶ所。その中でもわたしが一番観たかったのが杉本博司の護王神社です。神社がアート作品?!わたしが訪れたときは一の鳥居の回りの朝顔がきれいに咲いていました。

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アート作品、と言っても神社。境内は静かな空気に包まれています。

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本殿に近づいてみると…

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本殿から地面に向かってガラスの階段が下りています。
この階段、実は地面を潜って地下にある石室まで伸びているんです!
作品は石室の中まで観ることができます。
懐中電灯を手に人一人がやっと通れるくらいの暗い通路を進むと、本殿の真下、石室へ着きます。
別世界までつながっているようなガラスの階段が、地上から漏れる光を受けてきらめく様子はとても神秘的。石室から出るときに見える、杉本氏の粋な計算も素敵です。

家プロジェクトで言うとジェームズ・タレルと安藤忠雄の南寺でも不思議体験ができました。
直島は観るだけじゃなくて体験できるインスタレーション作品が多くあるので、
現代アートに親しみのない方でもすごく楽しめていいですねー。

つづいてベネッセミュージアムへ。
こちらは美術館なので内部の写真は撮れなかったのですが、こちらも楽しめる作品が盛りだくさん!
館内を飛び出して野外にもたくさんの作品があって、それを探しにいくのも宝探しのようで楽しいです。
ここで観た草間彌生のかぼちゃは直島の景色の中で一際格好良くみえました。

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直島にコレクションされているアート作品は現地制作されたものが大半なので、
直島という環境に作品がしっくりとなじんでいるように思います。

そして地中美術館!この美術館が楽しみで楽しみで!
地中美術館へ行く際はまずチケットセンターでチケットを買ってから入館するのですが、そこで注意事項が。

「建物自体も作品ですので白い壁などに手を触れないでください。」

なんと!
美術館でそんなこと初めて言われました。
スタッフさんたちはみんな揃いの白衣を着ていて、それも作品の一部のようです。
うーん!これは期待が膨らみます。
地中美術館で展示されているのはクロード・モネ、ジェームズ・タレル、ウォルター・デ・マリア、建築の安藤忠雄をいれて4人の作品だけなのですが、全てが恒久展示とあって各作品のための空間に細部までこだわりが感じられます。
ここでのお気に入りはウォルター・デ・マリアの「タイム/タイムレス/ノータイム」という作品。
ピタリと静止した球体とシンメトリーに配置されたオブジェクト達がつくりだす静謐な空気は、まるでヨーロッパの聖堂のようでした。

だいぶ日も傾いてきたのでもと来た宮浦港方面へ戻ります。
旅の疲れを癒すべく、最後に訪れたのは直島銭湯「Iラブ湯」!大竹伸朗が手掛けた銭湯です。
これが銭湯だとは思えませんねー!

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よく見てみると壁面を飾るオブジェクトひとつひとつがおもしろくて見飽きません。
銭湯内の写真は撮っていないのですが…大きなゾウがいます。メスです。
そこにもここにもいたるところにおもしろい要素が詰まってます。トイレまで要チェック!
2009年の夏に完成したばかりの新しいお風呂だったし、気持ちよかったー。

疲れを癒す、と言ってももうフェリーに乗る時間まであとわずか。
大急ぎで着替えてフェリーに乗りこみます。
出発前の船内から外を見下ろしてみると、公園のイスに座っている方々がいました。
この作品は人がいて作品になるんだなぁ…。

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直島で感じたのは、作品が島の環境に溶け込んでいるということ。
島の方たちはすごく優しくて道に迷った時は何度も助けてもらったのですが、
その方たちと接してみると、とっつきにくい印象のある現代アートをすごくポジティブに受け入れていました。
一見、現代アートとはいちばん縁遠そうなおじいちゃん、おばあちゃんが作品や島について説明してくれます。
これはすごい!
計画時には様々な問題や障害があったんじゃないかと推測しますが
、これだけ現地の人たちを取り込んでいるというのは、本当の意味で成功しているんですね。
まだまだいろんなアートプロジェクトが進行中なので、作品と直島の人たちに会いにまた足を運びたいと思います。

訪問日:2009年9月9日/2009年12月23日
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# by haruka9blog | 2010-01-22 21:09 | フィールドワーク


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